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命に関わる!?誤えん性肺炎の恐怖

歯のイラストこんにちは。 栗やサンマ、さつまいもなど、秋の味覚を楽しむことができる季節になりました。
旬の食材を使ったおいしい料理は食卓に並ぶだけで、秋らしい雰囲気を運んでくれます。

ところで、おいしい食べものもしっかりと飲み込むことができないと、命に関わる病気になる可能性もあるので注意が必要です。

高齢者は特にご注意ください!

しっかり飲み込めず食べものなどの異物が気管に入りそうになると、
通常は咳き込むことで異物を吐き出そうとします。

しかし、高齢者の場合はそのまま気管に入ってしまう「誤えん」が起こりやすくなります。
そして、誤えんが起きると、お口の中にいる細菌が気管へ侵入してしまい、
「誤えん性肺炎」を引き起こしてしまうのです。

誤えんするとお口の中の最近が肺に侵入する

誤えん性肺炎になるとどうなる?

「肺炎」はがん、心臓病、脳卒中などに次いで、 日本人の死因の中で上位にいる疾患です。

中でも誤えん性肺炎は半年生存率が54.8%、1年生存率は41.8%しかない、
という研究結果もあります。

誤えん性肺炎患者の生存率

また、肺炎の主な症状は発熱やせき、 たんなど、風邪とよく似ており、
みなさんが症状から見分けるのは困難です。

風邪は放っておいても良くなることがありますが、
肺炎は放っておくと、入院が必要なほど重症化してしまうこともあります。

特に、ご高齢の方は急激に症状が進むこともありますので、
風邪症状が続くようでしたら必ず早めに内科を受診するようにしましょう。

口腔ケアで誤えん性肺炎は予防できる!

誤えん性肺炎を予防するためには
お口の中にいる細菌の数を可能な限り減らすことが効果的です。

歯科医院での口腔ケアを積極的に受けた方とそうでない方を比較すると、
「肺炎による死亡率を5割減らすことができた」という研究結果もあります。

毎日の丁寧なセルフケアはもちろん欠かせませんが、それだけでは不十分。

歯科医院でプロのケアを受けることが、健康寿命を延ばす大きなポイントになります。

定期的に歯科医院を受診して清潔なお口を保ちましょう!

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