インプラント

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86.インプラント―歯の代用品

人は誰でも生命維持と生命機能を営むため、自分の失った臓器、失われようとする臓器を復元したい願望があります。この願望が心臓や腎臓等の臓器移植の学問を進歩・発展させてきました。内臓だけでなく、人の目に触れる場所の臓器も一緒で、見た目にも機能としても、実際必要だからです。歯については、義歯や義顎も存在しますが、これは取り外しでき、顎の中に入れるような自然の歯に代わるものではありません。歯の代用品を歯に似せようとする発想はかなり昔からあった記録も残されています。例えば、抜けた歯に石を削って差し込んだり、木片を差し込んだり、極めて原始的な方法ですが、この発想が今の人工代用物によるインプラントの技術を進歩、発展させたのです。石や木片を差し込んだ記録は、メソポタミア時代のものですが、これを考えると約二十数世紀にわたって、インプラントの歴史が作られてきたといえるのです。ただし、学問的な意味で行われてきたのは、この1世紀以内のことです。その意味においては、インプラントの起源は古いものの、実際に認知されるようになってきた歴史は比較的、新しいとも言えそうです。

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